現代の企業における業務には欠かせないものとなっているのがITシステムです。特に最近多くなっているのはインターネットを活用したクラウド型のシステムで、勤怠管理においてもこのタイプのシステムを導入する企業はかなり増えてきました。では、これまで多くの企業で使われてきた紙のタイムカードによる勤怠管理システムと、新たに増えてきているクラウド型のシステムにはどのような違いがあるのでしょうか。そこには、これまでの勤怠管理では実現できていなかったクラウドだからこそ解決できる問題があるのです。
まず、これまでのタイムカードによる勤怠管理の最大のメリットは、導入と利用が非常に簡単なことでした。タイムレコーダーを置きタイムカードを準備するだけでよい上に、使い方も簡単なのですぐに使い始められることは非常に魅力的な点と言えます。しかし、このタイプのシステムでは、給与計算や勤怠状況の管理のためにはタイムカードを一枚ずつパソコンなどで入力し、集計する必要がありました。これは企業の社員数や拠点数が増えてくるとかなりの手間となります。
しかもミスが起きる可能性も否めませんし、昨今問題となっている過重労働の把握も遅くなりがちです。ただ、これがクラウド型のシステムでは解決されます。タイムレコーダーで打刻した情報はインターネットを通じてシステム内にすぐに格納され、集計されるためです。自動集計なので手間も掛からず、ミスも起きないというのかなりのメリットですし、いつでも、どこからでもインターネットにさえつながっていれば勤怠状況の把握ができるので、過重労働を早めに是正することもできます。
このようにメリットの多いクラウド型の勤怠管理システムは、これからも多くの企業で導入が進んでいくことでしょう。